こんにちは!
ヨーガを勉強しはじめたのは去年の夏8月お盆から。それまでは興味すらなかったのですが、もともと「思想」というものに興味があり、中国の荘子や老子から勉強し始めました。
そしてたどり着いたのが「ヨーガ」。
自分自身が仕事としているフィットネスにおける哲学とはいったいどんなものなのか?
に、興味がわいたわけですな!笑
今のヨーガはアメリカに入り本当のヨーガの良さが伝わらないようになってしまいましたが、今日はヨーガ発祥の地「インド」における自分と他人の境界線をテーマにお伝えします。
西洋のは他人は対立関係
古代西洋においては
他人は相互に対立的・抵抗的なものであり、自我は常に他人に対して抵抗感を抱いているものでした。
ほとんどの歴史の中で欧州は乗っ取り乗っ取られの宗教戦争しかない、と言っていいほどなので、そう思ってしまうのも仕方ありません。
日本でも、アメリカの思想が私たちに染み付き「人は人、他人は他人」として考えるようになりました。
ダメなことではないです。日本人の場合は、空気を読みすぎて人に合わせすぎ自分を蔑ろにする性質があるので割り切ることも大切だから。
このように常に人と対立し、「戦争の先に平和がある」と信じているのが西洋思想ですが、これまで一度も平和は訪れたことはありません。
残るのは憎しみでした。
インドにおける他人と自己との関係性
では、ヨーガが生まれたインド人の性質はいったいどのようなものだったのでしょうか?
インドの言語には使役法(causative)というものが用いられており、
他人に何かをさせるときの「~させる」とかのことを指すのですが私たちの感覚だと
「~させる」は~をした人の行為であってさせた側には関係のないこと、と思ってます。
例えばもし
「ちょっとあの人の財布盗んできてよ」
といった場合、「財布を盗む」というのは頼まれて盗んだ人の行為にあたり指示した人は「え、やったのはあの人じゃん。私は関係ないよ」って罪を否定する時によく言われますよね。
だから他人の行動は他人の行いで自分には関係ない、ということ。
しかしインドでは
使われた人間を”道具”や”手段”とみなす場合、他人にさせた行為は自分の行動の延長上だということ。
つまりスコップで人を殺したら「いや、これスコップがやったから自分は悪くない。勝手にスコップがやったんだ!」ではなく「スコップを扱っていた人が殺したんだから自分が悪い」です。
いやいや、道具って人権ないじゃん!って思うかもしれませんが、そうでもありません。
自分と同じくらい他人のことを大切にするのがインドの考え方です。
これを「入我我人」といいます。
ここがヨーガの思想に繋がるのですが、
ヨーガの目的は自分(自己)とつながるために行います。
自分の奥深くには「アートマン」という神がおり、その神と癒合することで周りに依存することなく幸せに生きていられるので皆一生懸命修行をするわけです。
ここ最近の私のヨーガのレッスンでは冬至に向けて「自分自身と対話する」ことを目的にレッスンを受けていただいてます。
・自分に嘘をついていないか
・人に合わせすぎて、自分を殺していないか
・自分の心に正直に生きているか
誰しもが「こうなったら嬉しいな」という願望を持っているのですが、上記のように自分を蔑ろにする癖がつくとその願いさえもかなわなくなります。
理想の世界を現実化するには、まず自分自身が「自分らしく生きること」が大切なのです。
そしてもう一つ「自他不二」。
自己と他人が根底においては同一のもの、という考え方がバラモン教やヒンドゥー教の基礎的な考え方であります。
ヨーガの八支則である「不殺生」も似たようなもので、これが由来となりヴィーガンを目指す方もいらっしゃいますが本当の意味は
他人の心を傷つけないこと、そして自分自身をも傷つけないこと。
だから自分自身の心を大切にしますし、同じように他人をも大切にします。
自分の中に「神様がいる」のならば、同じように「他人の中にも神様がいる」ので純粋な神を崇高する国であるから他人も大切にできます。
なので、アーリア人が攻めてきた際インド人は戦いませんでした。
非戦闘的な民族なのです。
悲しいことにカースト制度というものはその乗っ取ったアーリア人によって作られ最上級がバラモンという位のアーリア人を崇める階級が出来上がってしまいました…
ここは日本人は理解しておかないといけないところですが💦日本人は非戦闘的ではなく、お花畑なだけです。笑
宗教は悪いものと思われがちですが、差別という言葉がうまれるのは「戦闘的性質があるから」であり本当に他人を心から尊敬しているのであればそのような言葉は生まれません。
されている側からも、している側からも生まれない。
全世界はすでに”思想さえも”欧米化されている、という事実を知らなければいけない。
このような素晴らしい宗教であえも西洋思想によって今滅亡させられようとしていることを皆さんに知っていただきたくブログにしてみました。
詳しくはこちらの本を。
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